sweet vanilla

vanilla

ライフログ 映画や本の感想 など

日記 暮らしに向けるまなざし

岡野美代子さんのルームトーク2という本を読み始め、ああ私だったらこんな文章を書きたいという創作意欲の方が読書欲よりも買ってしまって、久しぶりに日記を書いている。

 

ルームトーク2はエッセイ集で、めちゃくちゃ私好みのオシャレで可愛い写真たちと何気ない日常が書かれている。

岡野美代子さんの個人的な旅の記録をとっても可愛い装丁でまとめたよ、といった内容。最高。

点滴堂(大好きな古書店)でパラパラとめくってすぐ買うことを決めた本だ。また行きたいなあ。

2の方がより好みの雰囲気だったから2を先に買った。いずれ1も買おう。

 

私は友人が日々の暮らしをツイートしてくれるのがとても好きで、まとめて本にして欲しいとよく口にしているのだけれど

かしこまった文章、練り上げた作品、キレイなとこだけ切り取った「日常」、(インスタに載せるような)

それ等にはそれ等の良さがあるけれど

そうしたものの中に滲んでこない、その人、を感じる、緩やかであまり他人の目を意識していないようなごく個人的な記録がとても好きだ。

もちろん書き手によるし書かれている内容にもよるのだけれど。

自分自身の個人的な記録も好きなので、SNSのログをとったりしている。自分が「自分の暮らしに向けているまなざし」とても好きなので。

 

海の写真をSNSに載せるとして、そこから感じられる風合いは、載せる人の書き方や写真の撮り方等によって全く違ったものになる。

海に行きました、という事実じゃなく、海に行ったその人が、そこで感じていたなにか、が好きで

そのなにかに少し触れられるのがエッセイやツイートなのかなあと思う。

 

 

今日は久しぶりに外に出た。朝食を買いにコンビニへ行った。

外に出なくても困らないけど外を歩くことが本当はすごく好きだなと思う、

なのに放っておくと引きこもりがちなのは、元々はトラウマとか色々あってのことなんだけど、今はどうだろう。多少、痛みはあるけれども、単にもうそういう癖なのかも。習慣?

 

そう思うと、目的なく外をぶらぶらしたくなってきた。でも少し怖い。

自分を解放しようとする度に恐れがやってくる。

まあでもそれは、いいよ、大丈夫。

今すぐ何もかも思う通りにできる必要はないんだ、とりあえず今日も平和に暮らせてそれで十分幸せである。素晴らしい心持ち。

 

私は生きることがずっと恐ろしかったし今もたぶん少しそうだ。

でもそんなこと忘れてご飯食べて美味しいって思えるなら

それでいいんだ。

 

コンビニで買ったいちごサンド(いつも売られているわけじゃないからこそ売られていたらほぼ必ず買ってる気がする。好物だし可愛くてテンションが上がる)と、たまごテリヤキサンド、最高〜に美味しかった。ありがとう。

ぐらびてぃログ②

↑頂いたリプ

 

プチバズった

↑頂いたリプ

わかる♡でも自分をブスって言っちゃう女の子も好きだよ、可愛いよ

 

なんて優秀なリプ ほんとは100億円あげたい

 

女性から「素敵!」とか「マネします!」は結構きたんだけど

男性から「かっけえ」って言われてちょっと意外だった、嬉しい

 

儀式仲間!

他にも仲間けっこういらっしゃった 嬉しい

儀式は多人数で行うほうが効果が増しますからね この調子で同胞を増やしていきましょう

 

ええやん……仕事できそうなお方

 

あえええん嬉しい 私たちぜったい可愛い 大丈夫

 

クソリプに対しても優しいすいさん、素敵ですね

(ただし敬語は使わない)

 

なんでジャッジする立場やねん死ね

 

一部抜粋ですが世界一平和なリプ欄でした。クソリプした人?もう死んだので平和です。

 

かわいいよ

 

 

自己肯定感上げ儀式なんて行っているのは、そんな儀式でもしないと自分を好きになれないことの裏返しで、根っからのポジティブ人間なんかでは決してないし

そうして頑張って上げた肯定感も、ちょっとのことで簡単にボロボロになってしまうけど、でも、

餃子食べたら美味しい、

美味しい、と思える心はまだ残っている、ということが、嬉しくて泣いてしまうんだ

チェンソーマン1部感想※ネタバレ有り

 

ということでグラビティに書いたチェンソーマン1部の感想ログ

ほんとにネタバレになることしか書いてないので未読・アニメ勢の方はご注意ください

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

よかったね❤

 

 

二部はまだ読めてません、怖くて

ぐらびてぃログ①

2022年の春から夏にかけて登録していたSNSで書いた日記、自分の暮らしが愛おしいので一部のログを残しておく。ひたすらスクショした。がんばった。

 

順不同。

 

 

花束みたいな恋をした

監督    土井裕泰
脚本    坂元裕二
出演者    菅田将暉 有村架純 オダギリジョー

 

SNSに書いた感想まとめ

 




ミラちゃんがくれたコメント、嬉しかったから載せちゃう
(当時わたしたちお嬢様口調で会話してたの、かわいいね)

 

 

舟を編む

f:id:vanilla530:20201107024117p:plain

松田龍平さんの美しさに感嘆した。無我の美しさを持った人だと勝手に思っている。
鑑賞日 20.11.07 鑑賞場所 おうち(AmazonPrime)
監督 石井裕也
製作国 日本 公開年 2013 上映時間 133
原作 同タイトル/三浦しをん
 
あらすじ
言語学を学び、本に埋もれて生きている馬締(まじめ)。
コミュニケーション能力が低く、職場でも浮いてしまっている馬締だが、辞書編集部へ異動となったことによって人生が変わり始める。
 
感想
私はこの映画の感想を、どうしても個人的な過去の話だとか経験談抜きに書くことができないので、今回はほとんど自分語りのような記録になりそうです。
 
私は小さい頃、快活で、自信家で、いわゆる「クラスの中心人物」を気取った、目立つタイプだったように思います。
それでいて、教室の隅で絵を描き、無口で、人見知りという時期もありました。
前者の快活な私は「母親からの愛と恵まれた環境によって」育まれ、後者の私は「母親からの失意と壊滅的な環境によって」育まれたもののように思います。
どちらかの私が本物で、どちらかが偽物というわけではなく、
ただ置かれた環境で生き延びる為に適した姿をしていたのだと思っています。
 
ただそれでも、なにか本心とは違う道を進んでいる時、人は今の自分のことを「本当の自分ではない」と感じるものなのではないかとも思います。
そして私は「破壊的な環境によって育まれた人格」で過ごしている時、はっきりと、「私は偽物である」と感じ、生きているという感覚を失っていったことをよく覚えています。
 
この映画の冒頭、馬締は営業というこの世で最も向いていないであろう仕事につき、叱責されて過ごしていましたが、こうした「心の向く方向と別のこと」をしている時の人は、簡単に命を削ってしまうのだと深く感じます。
そして馬締が「心の向く方向に合致したもの」と出会えた時、誰に命じられたわけでもなく自主的に仕事に打ち込み、命をかけてゆく姿は、本当に人が輝く時というのはこういう時なのだという姿を見せられた思いで、映画冒頭であるにも関わらず胸が熱くなりました。
竹おばあちゃんがいう、「あんたちょっといい男になったね」という言葉が、もっともで、胸にすっと響いて、愛おしいです。
人っておかしいくらい、心の向かないことをやりたがるというか、やらなければならないと思って生きているのに、いざ「本当のもの」になれた時に、こんなに簡単に、美しくなるのですから、人の世というのは不思議です。
 
映画の中で、馬締が「言葉」の海に溺れ、呑まれながらも、その言葉を通して「生きていくということ。自分なりに、人と関わっていくこと」を選ぼうとし、学ぼうとし、真摯になにかを得ようとする姿勢に、なんだかちょっと大げさな物言いなのですが私は泣きたい気持ちになります。
 
「コミュ障」「陰キャ」と呼ばれそうな馬締の、あまりにも不器用なコミュニケーション。簡単に笑われ、馬鹿にされ、見下される、馬締という人の中に、どれだけ純粋なものが詰まっているのか。
 
私の話に戻りますが、私は過酷な環境下で生き延びるために、「わかりにくいもの」「嫌われやすいもの」は削ぎ落として生きてきたように思います。仮にそれを内包しているとしても、表には出さず隠して生きてきました。
そうやって嘘をたくさんついて、自分を守っているつもりで、私はどんどん「偽物」になっていき、そんな自分に失望もしていました。
 
このままじゃいけないと思い、自分を取り戻す作業を始めるようになったのが数年前の話です。
自分の好き嫌いだとか本音というものが、だいぶ判別できるようになったように思います。
 
それでもこの映画を見た時、私はまだ、たくさんの「私」を取りこぼし、見失っていることを痛感しました。
例えばそれは、小さい頃、辞書を捲って新しい言葉を知ることが好きだったということです。
いつしかそれは「意味がないこと」に思え、自分の人生から捨ててしまいました。
「母親の思う素敵な人生、成功を得るため」に必要がなかった、ということなのだと思います。
 
人は、自分で何かを選んでいるようでいて、誰かに選ばされている、ということがあるかもしれません。
こう生きるべきという呪いを親や社会からかけられているから。
その呪いは事実ではなく「ひとつの価値観」であり思い込みですが、解けるまでは真実に見えます。
 
その中で、本当に選びたいものを選べることや、自分の選択に「悔いがない」と自信を持って言えるようなことは稀なのかもしれません。
だからこそ、馬締が当たり前のように言った「僕は人生を辞書に捧げるつもりです」という言葉が、あまりにも眩しくて。
 
私が、今この瞬間に、最も私らしいと思える選択を、する。本当にちいさな、日常の些細な選択でも、する。
そういうことを大切にしていれば、馬締のように、「自分の心が行けという方向」と合致した人生を見いだせるのではと思いますし、
そういうことを大切にしていなければ、見えてこない世界というものが、この映画の中にはたくさん映されていたように思いました。
馬締のことばかり書いてきましたが、私が一番感銘を受けたのは松本教授が「新しい言葉を収集する為に合コンに行った」ところかもしれません。老齢になっても青春を生きているような松本教授の輝きは、好きなことを夢中になってしているからこそのものなのだろうな、と思います。素敵。
 
ほんとうに私が私のためにこの文章を書いたので読みやすさなどはあまり考慮していないのですが、もし読んでくださった方がいらっしゃるなら、とても嬉しく思います。

パンとスープとネコ日和

f:id:vanilla530:20201012213031p:plain

このタイトル画面、すごく好き。
鑑賞日 20.10.11〜12 鑑賞場所 おうち(AmazonPrime)
監督 松本佳奈
製作国 日本 公開年 2013 上映時間 54分×全4話
キャスト 小林聡美、伽奈、光石研塩見三省もたいまさこ、美波、加瀬亮
原作 同タイトル/群ようこ
 
あらすじ
私はなんにも前情報なく見始めて、それがすごく良かったから、今回は未記入。
 
印象に残ったシーン・セリフ
「また新しいあなたに会えるのを楽しみにしています」
「今までの自分は自分自身が不自由にしていた」
 
感想
 
体調が悪い日の夜、
ご飯を食べながら何かを見ようと思って
感情を強く揺さぶられそうな映画には食指が動かず
いかにもホッとできそうなこの作品を選んだ。
 
ただ、じんわりとあたたまるばかりではなく
少しササクレだっているというか
心になにか、小さなひっかかりを残していく作品だった。
 

f:id:vanilla530:20201012215824p:plain

冒頭、アキコの身に起きた事々は
捉えようによっては「最悪な出来事」と言えると思う。
作中、「アキちゃんは俺たちの前で弱音を吐いたりしないよ」
と言われるとおり、彼女は弱々しい姿を人に見せない。
感情描写はほとんどない。
彼女は起きたことを粛々と受け止めているように見えるけれど
実際のところは何を感じていたのだろう。
 
わからない、その余白の部分に、自分の心が映されるように思う。
 
そして、一見「最悪」にも見える出来事は
アキコの人生の転機となっていく。
いや、彼女自身が、転機と「した」のだと思う。
胆力がある人だなあ。
 
自分が今、体調不良や諸々の事情で転職を考えていることもあって
なんだか、物事は、一面から見ただけじゃ何もわからないな、と改めて感じた。
すべての出来事に、意味を与えているのは自分だな、とも思う。
 

f:id:vanilla530:20201012220839p:plain

お坊さん役の加瀬亮、佇まいが美しかったなあ。

この作品を見て感じたことを、端的に言葉にしたら

「もっと自由に生きてみてもいい」

「色々な人生があって、それぞれ素晴らしいよね」

といったことになるのだけれど、

でも、そんな簡単な言葉に纏めてしまうのが、すごく勿体ないなと思う。

 

景色を見て、「きれい」と言葉にする前の、形になる前の気持ちとか、

自覚するのも難しいくらいの、ほんとうに淡く淡く浮かんでくる想いとか、

そういう繊細な「なにか」をたくさん感じられる作品で、本当にとてもすき。

 
好きなキャラ
全員好き。
特に好きなのは、しまちゃん(伽奈)とスダさん(塩見三省)。
 

f:id:vanilla530:20201012221547p:plain

しまちゃんとゆきちゃんが並んで歩いている姿は、どーしても百合フィルターかけて見ちゃう。てぇてぇ。

しまちゃんの纏っている独特の空気がどうしようもなく好きだなあ。

彼女は植物が好きだと言うけど、しまちゃん自身が植物みたい。

きれいな水をたっぷり吸収して、静かに息をして、生きてきたのかなあ。

 

でも、周りの人が「しまちゃんってこういう人よね」と言うのに対して

しまちゃんはいつも「そうなのかなあ」って、

よくわからない、という反応をしている。そこがすごくいい。

だから彼女が「植物みたい」というのも、ひどく勝手な感想なんだな、と気がつくことができる。

人は誰かのこと、見たいように見ることしかできないよな。

しまちゃん自身は自分のこと、どんなふうに思っているんだろう。
 

f:id:vanilla530:20201012222155p:plain

そしてスダさん〜〜大好き〜〜〜!

優しくてちょっと湿っぽい色気があって・・・(好みの男性なのでフィルターがかかっています・・・)
私もスダさんとお食事したいけど、きっと緊張しちゃってうまく食べられないなあ。
そして「こんなおじさんに緊張してどうするの」って笑われたい・・・。
恋人じゃなくて親戚のおじさんくらいのポジションでいてほしい・・・愛妻家で奥さんに頭上がらないと尚いいな・・・。
 
(妄想失礼しました)
 
メモ
原作を図書館で借りて、期間内で読み終えられずに返した記憶がある。
また今度、ゆっくり読みたいな。今度は買おう。